「小笠原お正月の旅」船内プログラム実施報告書

実施: 2007年 (平成19年) 12月 29日 (土) 及び 2008年 (平成20年) 1月 1日(火)

概要

○ 目的

年末年始休暇の小笠原の船旅の往復の時間を利用して、小笠原の自然保護や温暖化問題などをテーマにしたレクチャーを実施することで、船の長旅における余暇の過ごし方と小笠原訪問の基礎知識の提供の意義を検証することを目的とする。

○ 実施日

2007年 (平成19年) 12月 29日 (土) 及び 2008年 (平成20年) 1月 1日(火)

○ 実施場所

大型客船「きそ」船内の「ラウンジ・サザンクロス」/p>

○ 実施者

  • 企画: NPO法人エコロジー・カフェ、(株)ナショナルランド
  • 実施: NPO法人エコロジー・カフェ

○ 参加者

212名 (延べ人数)

○ 概要

往路は小笠原の自然に関する予習的なレクチャーを、復路に自然を満喫した上で温暖化など地球規模の環境問題に関する復習的なレクチャーを実施した。

往路レクチャー

実施日時2007年(平成19年)12月29日(土)16:30〜18:00 
テ ー マ世界自然遺産登録に向けての現状と課題 
講 師山崎俊巳 (エコカフェ運営評価委員) 
ポイント
  • エコカフェの活動、特に小笠原における海洋センターとのアオウミガメの保護・総合学習に関するコラボ活動などを紹介。
  • 5000万年前からの小笠原諸島の形成史、1830年の欧米系・ハワイ原住民の島へ移入と島の生活史、大洋島としてのガラパゴス諸島、ハワイ諸島との固有種の比較論、小笠原諸島の世界自然遺産登録を目指した外来種の駆除の現況と課題及び共生と循環の思想についてレクチャー。
資料略
アンケート2007年 12月 29日のアンケート44名

復路レクチャー

実施日時2008年(平成20年)1月1日(火)17:00〜18:00 
テ ー マ地球温暖化と私たちの生活 
講 師山崎俊巳 (エコカフェ運営評価委員) 
ポイント
  • 人類が急激な温暖化を経験するのは、今回が初めてであることを地球環境史の観点から紹介。その中で、地球の誕生後46億年の歴史を、1年間の時間軸に置き換えて、生命進化と大陸形成史など大きく動く事柄も紹介。
  • 世界四大文明における人類の自然破壊行為と文明の滅亡、特に気候変動を背景とした黄河文明と揚子江文明の衝突、産業革命、化石燃料によるエネルギー革命などの足跡を説明し、私たちが生活の中で何を工夫すべきかを問いただした。
資料略
アンケート2008年 1月 1日のアンケート58名

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評価

船内施設の都合上、パワーポイントが使用できないためレクチャー資料を配布のみによりレクチャーをさせていただいた。この点はレクチャーの分かりやすさという観点からも大きな反省点であると認識された。改善点として、次回以降、機会があるときには、パワーポイント又は映像を利用するなどビジュアルにレクチャーすべきであると思われる。

アンケートから分るように、小笠原の自然が外来種によって危機にあることを知っている人が少ないことから分るように、往路の船内における予備的レクチャーの実施方法を再考し、外来種による本来の生態系の撹乱、圧迫の具体的な事例を紹介すると効果的であると思われる。復路のレクチャーは復習的な内容も交え、参加者にとって単なる余暇の過ごし方ということを超えてライフスタイルを考える機会の提供といった観点からの有効であると思われる。

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報告責任者:常盤健人

補足:小笠原父島滞在中の自然観察

小笠原滞在中の自由時間を利用し、エコカフェの小笠原における今後の活動について関係者への調整、自然の観察を実施した。

日時内容
12月30日
(日)
12:30青灯台岸壁到着
13:30パパスを訪問し、6月実施予定の京大フィールド研との海洋生物調査の協力を依頼
14:00
〜16:20
ビジターセンターで小笠原植物の学習
12月31日
(月)
8:20青灯台岸壁到着
8:45
〜16:50
  • 先行の澤さん (エコカフェ会員) と合流
  • 6月実施予定の海洋生物調査候補地の選定のため製氷海岸、境浦海岸、扇浦海岸、小港海岸を視察
  • 小港海岸で海岸林のハスノハギリ、モモタマナなどを観察
  • 中央山でオガサワラグミ、シャリンバイ、ヘゴ、メヘゴ、マルハチなどを観察
  • 初寝裏海岸遊歩道 (ムニンアオガンピ、シャリンバイ、アコウザンショウなど) を観察、入口付近に野ネコ対策用のカゴを確認
  • 夜明道路沿いで保護フェンスに囲まれたオオミトベラを観察
  • 初寝台展望台では外来種のホナガソウなど多くが観察
  • 旭山でアサヒエビネ、シロトベラ、ヤロードの実、オガサワラグミなどを観察
  • 長崎展望台ではトベラが植樹されているのを確認
  • 6月実施予定の海洋生物調査の件で、小笠原自然文化研究所の佐々木さん、一木村議会議員と打合せ
1月1日
(火)
8:00青灯台岸壁到着
8:15
〜14:30
  • 大神山神社初詣
  • 6月実施予定の海洋生物調査のため宮之浜および宮之浜付近のなぎさ域を散策
  • 大村海岸にて海開イベントに参加 (森下村長、笹木所長に挨拶)
  • 小笠原水産センターを視察
  • ウェザーステーションおよび三日月山展望台を散策
報告責任者:常盤健人

ギャラリー:小笠原 @ 2008 お正月

掲載/更新日:2010年08月27日 / 編集

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